ダ・ヴィンチは、生涯独身を貫きました。
結婚については、こんなビックリ仰天な言葉を残しています。
結婚とは、うなぎを獲ることを望みつつ、
ヘビがたくさん入った袋に手を突っ込むようなものだ。
ヘビとうなぎって、形状は似ていますが明らかに違いますよね。
イタリアの食卓にはうなぎが出ることもあって、
ダ・ヴィンチの描いた『最後の晩餐』の皿にも
うなぎ料理がのっていると言われています。
ダ・ヴィンチもうなぎが好物だったのか、購入した履歴をノートに記録しています。
うなぎを掴もうと袋に手を入れて、もしヘビが出てきたら・・・。
私なら、身も凍るようなショックを受けてしまいます。
ましてやヘビに噛まれて毒が回ったなんてことになれば最悪です。
それほど、ダ・ヴィンチは、
注意深くパートナーを選ぶべきだと注意を促しています。
昨今、3分の1のカップルが離婚に至ると言われていますが、
それは、それほど想定していた理想と直面する現実が異なるからでしょう。
どうすれば、パートナーと長い間、
うまく付き合っていくことができるのか?
ダ・ヴィンチの答えは、
欲望で選ぶのではなく、自分が好ましいと感じる美徳で選べ
です。
ダ・ヴィンチには、
愛する奥さんはいませんでしたが、愛弟子が2人いました。
一人は、美青年のサライで、
もう一人は、貴族出身のメルツィ。
サライは、美しい巻髪が特徴的なハンサムでしたが、
ダ・ヴィンチと言い争いをしていたり、
人のものを盗んだり、ウソつきで大食らいでした。
そして、晩年は気がつくと姿が見えません。
一方、メルツィは、
洗練された立ち振舞い、かつ献身的な姿勢で、
常に師匠に寄り添い、ダ・ヴィンチをフォローしていました。
そして、最後まで行動を共にし、重要な遺産をすべて相続しています。
美貌・経済力・ステータスに目がくらみ、
私たちはつい欲望に動かされてしまいます。
欲望による衝動は、時に、あとでひずみを生みます。
反対に、
その人の美徳、すばらしい人格を選ぶならば、
自分にとってかけがえのない良き人生の理解者となり、
その関係性は穏やかに持続していくことが多いのです。
ぜひ後悔しないパートナー選びの判断基準にして頂ければと思います。