大阪南港ATC HALLにて、「わけあって絶滅しました。展」が2022年9月4日まで開催されているので行ってきました。累計発行部数90万部突破のベストセラー書籍「わけあって絶滅しました。」が、展覧会化した異色のイベントです。
本の世界観そのままに、いや、さらにバージョンアップした内容を体験することができます。展覧会の会場は思ったよりもだいぶ広く、生物のエリアは、
1 古生代
2 中生代
3 新生代・古第三期紀
4 新生代・新第三紀
5 新生代・第四紀更新生
6 新生代・第四紀完新生〜現代
7 わけあって生きのびた
8 絶滅したと思ったら生きていた
9 絶滅しそう 助けてください
10 わけあって繁栄しました
の10に分類されていました。
このような観賞ノートを、無料で受け取ることができます。


生物好きな方には特に必見のイベントですが、絶滅の仕方に意外性があって面白いので、どなたでも楽しめるはずです。本を読んだことがない人でもまったく問題ありませんし、難しい言葉を省いて口語調で解説が書いてあるので、気軽に学ぶことができます。
家族で楽しめる展覧会
「わけあって絶滅しました。展」の特徴は、なんといってもお子様含め、家族みんなで楽しめるように最大限配慮されている点でしょう。会場の外にも、子供が楽しめるようなスペースが設けられていて、巨大なサメの滑り台もありました。

実際に家族連れの来場者が多く、大賑わいでした。
ただ単に展示を見るだけではなく、展示物に触ることができたり、VR体験ができるコーナーもありました。
たとえば、ギベオン隕石の展示物があり、かわいいイラストつきで解説が書いてあります。夏休みの自由研究の題材になりそうな展示がいっぱいで、より自然や生物に関心が向くきっかけになりそうです。


こちらの写真は、ティラノサウルスの骨格標本と共に、VRの双眼鏡でリアルなティラノサウルスを体験することができます。ちょうどモニターに映っているのは、ティラノサウルスが口を開けて襲いかかってくる恐ろしいシーンです。

他にも、「ホッキョクグマを絶滅から救おう!」というVRシアターもあって、ゲーム感覚で楽しめるよう工夫がされていました。遊びながら学びにもなるという展覧会は能動的で、とてもいいですね。
おもしろポイント ベスト3!!
「わけあって絶滅しました。展」に行ってきて、個人的に面白いと感じた点を3つ共有させて頂きます。
1つ目は、絶滅した生物の中には、超巨大な知られざる生物がいたということです。
2億年というはるか昔、恐竜が生息していたというのは知っていたのですが、1万年前にも「メガテリウム」という南アメリカに生息していた動物がいたのは初めて知りました。
クマの全長は2メートルくらいですが、このメガテリウムはクマの3倍の6メートル。会場には、原寸サイズのイラストがあり、その大きさに圧倒されました。もし、森の中で遭遇したらあまりの巨大さに気絶しそうですが、動きがのろいという特徴があり、幸い逃げることはできます。
このメガテリウムを絶滅させたのは人間が狩り過ぎたからだそうです。一体どんな味がしたのでしょうか。


2つ目のおもしろポイントは、ものすごく食欲旺盛な動物が存在したということです。
「そんなに食べる!?」というほど、食べに食べていた動物が生息していました。
その動物の名は、「パラケラテリウム」。見た目はゾウとサイを合体させたかのような風貌ですが、なんと1日に約1000キロもの草木を食べていたそうです。その量、ゾウの約10倍に匹敵します。

そして、3つ目のおもしろポイントは、昔のヘビには足があったということです。「蛇足」という言葉がありますが、昔のヘビには足があったのですが、退化して足がない今の姿に至るそうです。


なぜ退化したのかを考えると、いろいろなヒントが思いつきそうです。
好奇心は未知の扉を開く
会場には、いろいろな化石も展示されていました。
地球上でもっとも好奇心の強い人物と言われるのは、ルネサンスの万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。そのダ・ヴィンチも化石に興味を持ってノートにスケッチを残していました。ある日、ダ・ヴィンチが森を散策中に突然洞窟に遭遇し、こんなことを言っています。
「私は思いがけずに巨大な洞窟の前にたどり着き、そこにしばらく呆然と立ちすくんでいた。腰を屈めて左手を腰に当て、ひそめた眉の上に右手をかざして洞窟の奥を透かして見た。だが、中は暗くて何もわからない。しばらくするうちに、突然、私の心の中に2つの感情、恐怖と願望が湧き起こってきた。不気味な暗い洞窟に対する恐怖と、その奥に何か不思議なものが潜んでいないか見届けたいという願望だ」
出典:アランデル手稿 レオナルド・ダ・ヴィンチ
怖いもの見たさに中に入ってみると、大きな魚の化石があったといいます。未知のものに出くわすと恐れの気持ちが出てきますが、知りたいという願望を大事に突き進むと新しい発見を手にすることができます。そんな体験を重ねるうちに、生涯かけてやってみたいことも見つかるのではないでしょうか。
さて、かいつまんで「わけあって絶滅しました。展」をご紹介してきましたが、ぜひご興味のある方は絶滅危惧種を調べてみてはいかがでしょうか。
わけあって絶滅しました。展(大阪)情報URL
https://www.ktv.jp/event/wakezetsu/
紹介動画 URL
https://www.youtube.com/watch?v=OYe5SbG0gGY
旧:WEBマガジン・作家たちの電脳書斎 デジタルデン 2022年 8月 公式掲載原稿
現:作家たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部 (https://digi-den.net/)