マイケル・ジャクソンとレオナルド・ダ・ヴィンチの2つの意外な共通点とは?

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共通点は、芸術家気質? いえいえ、それ以外にもあります。

「キング・オブ・ポップ」として知られるアメリカのスーパースター、マイケル・ジャクソン。2009年の死後以降も絶大な人気を誇っています。マイケル・ジャクソンと聞くとどんなイメージを持つでしょうか? カリスマ的な風貌、パワフルな歌声、そして、有名なのがムーンウォークで知られるキレのあるダンスでしょう。

マイケル・ジャクソンの音楽活動は早く、兄弟でバンドを組み、5歳という若さでボーカルデビューしています。このような兄弟でバンドを結成した背景には、音楽好きな両親の影響があったといいます。

後に兄弟のバンドから離れて単体で活躍するようになりますが、数々の賞を受賞してギネス記録の樹立、2度の結婚と離婚、裁判沙汰、撮影事故による火傷、性的虐待疑惑、整形手術など、まさに映画の世界のような波乱万丈の人生を送りました。

そんな音楽界のレジェンド、マイケル・ジャクソンと、『モナ・リザ』などの絵画を描いた天才画家レオナルド・ダ・ヴィンチには意外な共通点がありました。それは2人が芸術家気質だったという側面以外の共通点です。

マイケル・ジャクソン専属料理人考案のレシピ

先日、マイケル・ジャクソンの専属料理人を務めた日本人、高谷敏雄さんの話を聞く機会に恵まれました。マイケル・ジャクソンが日本ツアーで来日した際に、料理を任されていたといいます。

高谷さんによれば、マイケル・ジャクソンは食が細く、特に好んだ食べ物はスイカ、飲み物はオレンジジュース、水、ミルクだったそうです。それに夜10時にポップコーンを注文していたとか。

それと、ベジタリアンでもあり、たくさん料理を出されても基本一口しか食べませんでした。ダ・ヴィンチも晩年、ベジタリアンだったので、食事の共通点があります。

マイケル・ジャクソンがたいてい一口しか食べない料理の中で、二口食べるメニューがありました。それは豆腐が入った味噌汁。

マイケル・ジャクソンは10種類くらいのサプリを多用していたことから、医者から長生きはできないと忠告されていたそうです。そのため健康になってもらえるよう、高谷さんが考案したのが豆腐ハンバーグでした。今でこそ豆腐ハンバーグはメジャーになりましたが当時は珍しく、マイケル・ジャクソンのお気に入りメニューとなりました。

その高谷さんから、豆腐ハンバーグのレシピを教えて頂いたので、シェアしたいと思います。

●豆腐ハンバーグ【6人前】

木綿豆腐  440g
茹で大豆  150g(ミジン、煎る)
玉葱    1/2個(ミジン)
大和芋   50g(おろす)
卵黄    1個分
ドライパン粉 30g
赤味噌   20g
味醂    50g
醤油    50g
オリーブ油 70g

<きのこソース>
椎茸    4枚
舞茸    1パック
しめじ   1パック(ナメコでも)
かつをだし 200cc
醤油    30g
味醂    30g
片栗粉   20g

<付け合せ>
人参    1本
ほうれん草 1束
大根おろし 200g

ネットで「マイケル・ジャクソン 豆腐ハンバーグ」と検索してみると手順など出てきますので、ご興味のある方は調べてみてください。豆腐の水分をしっかりと切るのがポイントとのことで、私も作ってみましたが健康的でおすすめです。

天才はサプライズの仕掛け人

高谷さんからもう1つ面白い話を伺いました。高谷さんがマイケル・ジャクソンと会ったのは、彼が30歳の頃。

マイケル・ジャクソンの印象は、かわいい無邪気な少年のようだったといわれていました。ステージに向かうときは、帝王的なスターのオーラ全開なのに、ホテルに戻ると全く別人の少年に戻ったそうです。そんな少年マイケルが、高谷さんにさまざまなサプライズを仕掛けていきました。

なんと、マイケル・ジャクソンは、高谷さんと会うたびに、びっくり箱を用意していたといいます。それも毎回違うびっくり箱を仕入れていたそうです。手がビリビリするものだったり、中から何かがビヨ~ンと出てくるものだったり。

ある日、「早朝6時に窓を開けてみろ」と指示がきたそうですが、開けてみると、レーザーガンで照射されていたとか。ホテルの下にはファンがたくさん待ち構えているので、高谷さんに電飾のついた服を着せてファンに向かって手を振らせる。オドオドしている高谷さんを見たマイケル・ジャクソンは、後ろでふんぞり返って爆笑。何か歌うことを強要し、高谷さんが「赤とんぼ」を歌うと、また面白そうに笑っていたという子供っぽい一面があったと聞いて意外に思いました。

実は、ダ・ヴィンチにもサプライズで周囲を驚かせる気質がありました。これは本当かどうかわかりませんが、次のような奇行が伝えられています。

「羊の腸を念入りに脱脂し洗い清めて、手のひらに収まるほどに薄くします。そして、別の部屋に鍛冶屋が使うふいご(空気の流れを生み出す器具)を置き、それに腸の一端をつないでふくらませます。部屋の中に居合わせた人びとは、蛇に似た気味悪い物体が次第にふくらみながら部屋の中に伸びて来るのを見てパニックに陥り、全員が部屋の片隅に固まってしまいました。その時、レオナルドは人々に向かってこう言ったそうです。『この透明で空気の詰まった物体は、美徳に似ています。なぜなら、初めは小さかったのに、しまいにはこんなに大きな空間を占めるからです。』」

気味が悪い蛇のように膨らむ羊の腸が美徳を表現しているとは、なんとも驚くような発想でしょう。ダ・ヴィンチは「驚嘆コミュニケーション」を実践していたという記事も前に書きましたが、サプライズは人の心に残り続けます。

現に高谷さんも、未だにマイケル・ジャクソンのサプライズのエピソードを覚えています。

礼儀を持って接することも大切ですが、遊び心があるとより豊かな人間関係を築くことができます。健康に気を遣う、そして人を楽しませる心を忘れない。天才2人に習っていきましょう。それでは、また!

健康であれ!日々楽しくあれ!!

旧:WEBマガジン・作家たちの電脳書斎 デジタルデン    2022年 2月 公式掲載原稿 
現:作家たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部 (https://digi-den.net/) 

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