『超訳 ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉』
『超訳 ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉』
がいよいよ、全国の書店で発売となります。
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7つのダ・ヴィンチ力
今回、執筆にあたり、
いろいろなことを考えながら書き進めてきましたが、
特筆すべきは、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが
どうやって様々な分野に挑戦し、圧倒的な成果を上げることができたのか、
その秘訣を、7つの”ダ・ヴィンチ力”として体系化したことにあります。
そのため、本書では、
7章を設け、章ごとに適切なダ・ヴィンチの言葉を振り分けています。
7つのダ・ヴィンチ力のうち、最も重要かつおそらく世界に初めて生まれた概念「自尊力」が
ダ・ヴィンチの成功の原動力であると分析しています。
自尊力とは
自尊力は、「自らを尊重し、積極的になる力」のことですが、
日本人にとって最も必要な力であると感じます。
それは、下記のデータからも分かります。
内閣府が平成30年に調査した「子供・若者白書」の国際比較の統計があります。
欧米や韓国などの諸外国に比べ、日本の若者は極端に自分への満足度が低く、
長所も感じられていない人が多いと報告されています。
5年前の調査からも、そのマイナスの度合いは微増しており、
大々的な教育政策を実施しない限り、今後もこの傾向は続くと思われます。
各国の中で最低水準の結果が他にも出ていますが、
日本が他国に大差をつけた項目があります。
それは、「他人に迷惑をかけなければ、何をしようと個人の自由だ」という項目です。
日本は、和を重んじる素晴らしい国民性があります。
その一方で自分を押さえ込んでしまうマイナス要素もあるのです。
時々、「自己肯定感が低い」という発言を耳にします。
自分に自信が持てず、枠を広げて積極的に行動することができない人が多いという実態があります。
それは、日本の若者で、将来外国留学したいという人が諸外国に比べて少ないことからも分かります。
イタリアのヴィンチ村で生を受け、
フィレンツェ、ミラノ、ローマを行き来し、
最終的にフランスのアンボワーズで没したダ・ヴィンチ。
自分がふさわしい土地を求めて旅する“行動の人”でした。
これらの統計と、
画家、彫刻家、音楽家、建築家、舞台演出家という芸術家の側面のみならず、
発明家、軍事戦略家、解剖学者、哲学者、地質学者・・・と
あらゆる分野に自分を見出したダ・ヴィンチを見比べてみると、
日本の若者の内向きな状況は一考する価値があります。
本書では、他の6つのダ・ヴィンチ力を発揮するには、
その根底にある”自尊力”を身に付けることが重要であり、
そのための複数のアプローチ方法を紹介しています。
いくつか見出しを紹介すると、
・堂々と劣等感を持つ
・パーフェクト・ロールモデルを持て
・得意なことで余裕が出てから、不得意なことを補完する
などなど。
特に3番目は大切で、日本の教育は、
得意なことを伸ばすことよりも、欠点を穴埋めして平均的な人材を
生み出す体制が取られてきたため、自尊力が十分に育まれてきませんでした。
残念ながら、”自尊力”がない状態では、他の6つの力も十分に発揮することはできません。
ぜひ、詳しくは本書をお読みいただければ幸いです!