ダ・ヴィンチ流 好奇心を上げる方法

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ダ・ヴィンチの頭の中が分かる1ページ

レオナルド・ダ・ヴィンチが書き残したノートの中に興味深い1ページがあります。


幾何学的な図形があったり、人物が描かれていたり、雲のような景色や植物、何かの機械装置まであります。同じページに無秩序にスケッチを描いているのですが、まさにダ・ヴィンチの頭の中にはいろいろな関心事が同時に渦巻いていたことがわかります。

仕事も画家としてのアーティストの側面に加えて、軍事コンサルタントをしたり、都市開発や建築に携わり、今でいうミュージカルの舞台演出なども手がけていました。

仕事以外でも、ワイン作りに精を出したり、自然や動物に触れ合うことを楽しんだり、生活を豊かにする発明を生み出すことに夢中になっていました。

たとえば、原式的な目覚まし時計も発明しています。


右側のベッドに人が寝ていて、その足元に何やら装置があります。その装置と足にひもがつけられていて連動するようになっています。これは、上にある底に小さな穴が空いたバケツから水がポタポタと滴り落ちる仕組みになっていて、下にある受け皿のバケツに一定の水が溜まるとバケツが落下します。その反動で、足が持ち上がるような仕掛けになっていて、寝ていた人が目を覚ますというものです。

このような発明が他にもたくさんあり、ダ・ヴィンチは新しいものを生み出すことにワクワクしていたことが伺えます。

ワークライフバランスが充実していて、人生を満喫していた人、それがレオナルド・ダ・ヴィンチの知られざる姿でした。

近年、働き方改革が叫ばれたり、コロナ禍で在宅時間が増えたことで、生活スタイルの見直しが行われています。今回の記事では、どうすればダ・ヴィンチのように好奇心を上げて、好奇心旺盛にワクワク取り組めるようになるのか、いくつかポイントをご紹介していきます。

ポイント1:世界の見方を変える

画家、音楽家、建築家、舞台演出家、発明家、解剖学者、軍事コンサルタント・・・、いろいろな顔を持つダ・ヴィンチは、ルネサンスの万能の天才と言われています。その偉人っぷりにダ・ヴィンチ宇宙人説や未来人説が出るほどです。

どうして、ダ・ヴィンチはそれほどいろんなことを同時にこなすことができたのか?
それは生まれ持った天性の才能があったからかもしれませんが、圧倒的な好奇心がなければできることではありません。

一般的に、好奇心は何か特定の興味のあるものに対して持つものです。

しかし、ダ・ヴィンチの場合は、この世界そのものに対しての好奇心が強かった人物ではないかと思います。地球自体の構造にも関心を持ち、さらには月や太陽についても思考を巡らしています。

この世界はどうして誕生したのか、今自分が生きている世界で、まだ世間に知られていないことがあるのではないか、という未知の探求に生涯を捧げました。

特定のものに対して興味を持つのではなく、私たちが生きている世界そのものに興味を向けたので、あらゆるものに好奇心を持つことができたのです。

ポイント2:多彩な交友関係

他に好奇心を育むために、ダ・ヴィンチの行動から学べることは何でしょうか。

それはズバリ現状維持を打破することです。

自分1人で部屋に閉じこもっていては、なかなか好奇心は芽生えません。

もちろん、自分に集中する時間も時には必要です。ダ・ヴィンチも研究をする時は、没頭して無我夢中になっていましたが、いつも1人でいたかというとそうではありません。
積極的に異業種の人とも触れ合い、新しい学びを吸収していました。

さらに、同じ分野であっても、自分より一歩先を行く先輩には謙虚に学ぶ姿勢がありました。その道の第一線で活躍している人は、豊富な知見を持っており、専門的なことでもかみくだいて教えてくれます。

孤高の天才と思われがちなダ・ヴィンチですが、芸術家たちが集まるダ・ヴィンチ・アカデミーというサークルを組織しようとしていた形跡が残っています。
芸術家を指導する立場にあったダ・ヴィンチですが、積極的に他者からの刺激を得ることで、自分の作品に生かそうとしていたとも考えられます。

異業種の人、専門分野であれば自分より先に進んだ第一人者と接することで、新しい興味関心や、もっと深く追求しようという好奇心が芽生えてきます。

まずは外に出て、刺激を与えてくれそうな場に出かけてみましょう。

ポイント3:異文化体験をする

ヴィンチ村で生まれたレオナルド、ということから、レオナルド・ダ・ヴィンチという名前がつけられました。

最初は牧歌的な村生まれのダ・ヴィンチでしたが、その後、父親の仕事の関係で都会のフィレンツェに移住して青年時代を送り、その後、ミラノやローマで過ごし、晩年はフランスのアンボワーズで生涯の幕を閉じました。

住む場所を変える、生まれた国を離れ別の国で生活する、このような経験に加え、ダ・ヴィンチはドイツ人の助手を雇っていました

異文化の人と仕事をすると、新しい視点に気づかされるので、ダ・ヴィンチはあえてイタリア人ではない人と仕事をしてみたかったのかもしれません。

トルコ語、あるいは漢字も学習しようとしていたのではないか、とも研究者によって報告されており、積極的に異文化を学ぼうとしていたことがうかがえます。

これまで常識だと思っていたことが、他の国では当たり前ではなかった。海外経験がある方は、身に覚えがある人もいるでしょう。いつもと同じ「当たり前」という前提が外れることで、好奇心が芽生えてきます。

コロナ禍でなかなか海外に行きづらいところもありますので、異文化に関する本を読んだり、海外ドラマや映画を見ると、新しい発見が得られるかもしれません。

沖縄で文化を一気に学べる場所

海外が行きにくければ、日本の行ったことがない場所に行くのも好奇心を養う1つの方法です。最近、私は沖縄の那覇に行ってきました。

那覇といえば、国際通りや美ら海水族館など、いくつか観光名所がありますが、今回はおきなわワールドというところに行ってきました。

おきなわワールド
https://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/


名前の通り、沖縄のすべてが凝縮されているようなテーマパークで、ハブ酒の製造工程の紹介、シーサーの絵付体験、エイサーショー、ハブとマングースのショー、熱帯のさまざまな果物が栽培されているフルーツ園、琉球王国の城下町を再現した建物など、沖縄を体感するいろいろな魅力が満載! 小さな子供から大人まで楽しめるおすすめスポットです。


同じ日本とは思えない異国の地に来たような感じがして、ワクワクしてきます。遠方まで行かなくても、新しい発見ができるスポットは意外とあるものなので、ぜひ好奇心を育んで楽しいひとときをお過ごしください。

さあ好奇心を上げて、未知の世界に出かけよう!

旧:WEBマガジン・作家たちの電脳書斎 デジタルデン    2022年 12月 公式掲載原稿 
現:作家たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部 (https://digi-den.net/) 

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