この絵は、
『レオナルド・ダ・ヴィンチの脳』
というタイトルで、以前私が描いた抽象画です。
円形の右側が【右脳】、直線が入り乱れている左側が【左脳】を表しています。
絵の周囲には、マットと呼ばれる枠をつけていますが、
あえて右側半分は赤色のマット、左側を白色に分けて、
右脳と左脳の線引きをしています。
万能の天才の頭の中をのぞくことができるのであれば、
右脳も左脳も爆発的にフル回転をしていたのではないか、
そう思って描いた絵です。
1万人の脳画像を診断した脳内科医の加藤医師は、
右手ばかり使っている人は、“右脳がスカスカ”であると言います。
実際の脳画像を見てみると確かに一目瞭然です。
「50歳を超えても脳が若返る生き方」より引用
右側が白っぽくなっているのは、右脳が普段使えていない証拠。
レオナルド・ダ・ヴィンチは両利きであったといわれていますが、
ノートに文字を書く際、鏡文字で書いていたことは有名な話です。
鏡文字とは、鏡を置くと正常に読める反転させた文字で、
通常右から左に書く文章は、左から右に、そして文字も左右がひっくりかっています。
ダ・ヴィンチは、なぜ鏡文字も書いたのかについては諸説ありますが、
研究者は、
左利きの人は、右から左に書くよりも、左から右に書くほうが書きやすいから、
と効率的な理由を述べていることが多いです。
ダ・ヴィンチは30体の人体を解剖しています。
人間の体がどのように成り立っているのかについて、とても興味を持っていました。
もし、両手を意識的に使うことが脳に良いと知っていたらどうでしょう?
万能の天才になれた原因の一つは、脳を最大限、活性化させたことに関係があるかもしれません。
脳は慣れてくると発達しなくなっています。
日頃のルーチンワークに慣れてしまうと、楽で良いと思うかもしれませんが、
脳は進歩を止めてしまいます。
ですので、右利きの人は左手を、左利きの人は右手を、
一歩立ち止まって、
普段使わない方の手で何か作業ができないかを考えてみるのです。
毎日両手でキーボード叩いているよ!
という方、キーボードは慣れてくると、効果的な刺激とはならなくなってしまいます。
そのため、鉛筆を持って、利き手でない方で書くのが良いそうです。
現代はスマホでメールを送るようになり、
手書きをする機会が急速に減っています。
文字を書く習慣が減ることは、脳を老化させることにつながります。
便利=良い というのは一面だけで、
実は、脳にとっては、便利=悪い を意味します。
何しろ負荷を加えることが、脳を成長させる秘訣です。
まずは、カンタンなことから、
例えば、脳科学者は、利き手でない方で歯ブラシをすることを推奨しています。
私は、歯医者さんに定期検診に行っていますが、
その際、歯科衛生士から指導を受けたことがあります。
その時に教えてもらったことは、歯ブラシは両手を使ってするということ。
左側を磨く時は右手で、右側を磨く時は左手を使います。
実は思い込んでいるだけで、利き手をいつもいつも使う必要はありません。
左手に活躍の出番を与えて右脳を活性化させ、
クリエティブな毎日を送りましょう。
ちなみに「ダ・ヴィンチ脳」というスマホにも入れることができる脳トレアプリがあります。
私も使っていますが、無料で手軽にできますよ。
電車の待ち時間などにできるので、ぜひ一度お試しください^^