セルフブランディングの方法は3つのポイントをおさえよう

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セルフブランディングは続けないと意味がない

セルフブランディングの方法について、前回の記事では、名前のつけ方についてご紹介していました。

さて、そのセルフブランディングとは自分自身をブランド化することですが、独立して自分のサービスを展開していく際に不可欠な概念です。ですからブランドは最初にきちんと構築することも大切ですが、認知されなければ意味がないですよね。認知されるためには、ブランドは長期的な目線で育てていく必要があります。

そこで今回は、セルフブランディングを継続していく上で、欠かせないポイントをご紹介したいと思います。
自分というブランドをうまく認知させるには、次の3つのポイントがあります。

<①意図的>
<②一貫性>
<③継続>

順に簡単にご説明します。


<①意図的>

企業でも理念やミッションがあるように、自分は世の中で何を実現させたいのか、というメッセージを伝えるということです。
「自分はこうしたい、こういう世の中にしたい」という想いを意図して発信をしていくのです。レオナルド・ダ・ヴィンチの場合のミッションは、「万能の天才を目指して、洗練された革新的な創造を行い、後世の人々をも幸せにする」ではなかったかと私は想像しています。実際に後世の人も驚くような研究や発明を行い、現代でも注目されるアートを生み出しました。


<②一貫性>

自分が発信するメッセージにブレがないことです。
<①意図的>で決めたことと違うことをやっていては、一貫性がなく頼りない印象を与えてしまいます。
たとえば、洗練された革新的なものをお届けるすると言っていたダ・ヴィンチが、どこにでもある大量生産されたものと代わり映えのしない刹那的なものを創造していたら、受け取る人の期待を裏切ってしまいますよね。
自分の伝えたいメッセージに一貫性があることはとても大切です。


<③継続>

読んで字のごとくですが、<①意図的>と<②一貫性>を続けることです。
ブランドが認知されるまでには時間がかかりますので、やはり継続は力なりです。

 最初に必ず決めるべき2つの規定とは?

セルフブランディングを構築して実行していく前に、決めておいた方がいいことが2つあります。
それは【推奨規定】と【禁止規定】です。

【推奨規定】とは、自身のブランドに沿っているので、積極的にすること。レオナルド・ダ・ヴィンチの場合ですと、革新的な構図を考え、自分で開発した絵の具で絵画を描いたり、後世の人たちにさえ役立つ発明をしていました。

【禁止規定】とは、ブランドイメージを崩してしまうので、やらないようにすること。たとえば、ダ・ヴィンチはあるパトロンから厳密かつ伝統的な構図で肖像画を描くように指定された際、その仕事を受けませんでした。自身のクリエイティビティを発揮できないからです。どれだけ催促されても、描くことはしなかったのです。

このように、ブランドに沿った形でぜひやっていこうという行動と、これは絶対にしないという行動、この2つをあらかじめ決めておくことで、ブランドのブレを防ぐことができるのです。

 ローランドのブランドを維持する心構え

今日の有名人でいうと、現代ホストの帝王と言われるローランドさんは、セルフブランディングの天才。そもそも、ローランドという名前も、過去の自分と決別するために、リブランディングして生まれた名前です。ローランドさんが書いた初めての著書『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(KADOKAWA)には、このような言葉があります。

「意外とよく聞かれるのが、『コンビニは行くか?』という質問だ。きっと生活感の象徴が、コンビニなのだろう。だから、直訳すると『ローランドさん! 貴方は生活感がある人間ですか?』という意味だと思って聞いている。 
答えは『ノー』だ。自分の言葉や立ち振る舞いから極力、『生活感を削ぎ落とす』ということを意識的にやっている。ホストとは、夢を魅せる仕事だ。そんな立場の人間に生活感があったら、夢なんて魅せられるわけがない」

ローランドさんは、生活感を排除するために、コンビニに行くことを意図的に控えたり、また、食べているシーンをメディアで極力発信しないように気をつけているといいます。それは、食べることが、“人間っぽさの象徴”だと考えているからです。ローランドさんの禁止規定は、生活感を感じさせないこと。

一方で、推奨規定は何かというと、スーツは常にクリーニングに出しておき、靴は常にピカピカに磨いておくこと。デュポンのライターを使い、ペンはモンブランを使うこと。意識をして小綺麗に身なりを整え、高級なアイテムを積極的に使うようしています。他にもありますが、このようなNo1ホストとしてのブランドを保つために、自分に【推奨規定】【禁止規定】の2つを課しているのです。

「あなたは何者なのか?」この問いに答えることから、すべては始まる

このような話に触発されて、もしファンならば「ローランド、かっこいいから、自分もコンビニ行くのやめよう」と決意する人もいるかもしれません。憧れる人と同じ行動をしてみるのはファン心理としてうなづけます。

しかし、セルフブランディングの観点からいえば、自分自身のブランドとは何かをハッキリさせ、それに一致するか否かを自分で判断し、意図的に発信していくことが大切です。

自分は何を実現したいのか、まずあなた自身は何者なのか? をハッキリさせることから取り組んでいきましょう。

自分のブランドを大切に守ろう!

旧:WEBマガジン・作家たちの電脳書斎 デジタルデン    2021年 9月 公式掲載原稿 
現:作家たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部 (https://digi-den.net/) 

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