ダイヤモンドのでき方から学ぶ最速で自分を成長させる方法 【宝石偏②】

目次

あなたの成長速度を最速にする方法

前回は、才能を120%発揮するためのたった1つの根っこについて、真珠を通してお伝えしました。今回は、宝石の王様であるダイヤモンドに着目し、あなたの成長速度を最速にする方法についてご紹介したいと思います。

宝石の中でも希少価値があり、1番人気を誇るのはダイヤモンド。
あなたはこのダイヤがどうやってつくられたかご存知ですか?

ダイヤは、地球の奥深くで形成されるのですが、ダイヤを構成する元素は1つ、炭素のみです。炭素は、私たちの周囲にも存在しているありふれたものですが、そこに5ギガパスカル以上のものすごい高圧と、1500度前後の高熱が加わると、ダイヤができると言われています。
真っ黒の炭も同じ炭素からできていますが、ダイヤとは似ても似つかない見た目です。それは、炭にはダイヤのような高温高圧という環境がないからです。

炭は、キャンプなどで火を燃やすときには重宝しますが、それ以外はあまり活躍の場がありません。一方、ダイヤは、富の象徴として古くから重用され、ティアラやネックレス、指輪となって華々しい場所で輝きを発揮しています。

ちょうどこのダイヤができるときのように、私たちが光り輝く存在になるためには、外からの強力な作用が不可欠です。

レオナルド・ダ・ヴィンチが輝けた理由

万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチはまさに、時空を超えて光り輝く存在ですが、自分1人の力で輝けたわけではありません。

ダ・ヴィンチは、14歳の頃、フィレンツェで当代随一の芸術家として名高いアンドレア・デル・ヴェロッキオの工房に弟子入りします。ヴェロッキオは、腕利きの芸術家でもありましたが、稀代の良師と言われ、弟子の才能を伸ばす教育者としても一流でした。

ちなみにヴェロッキオとはあだ名で、「本物を見る目を持った人」という意味です。ダ・ヴィンチの父親は、息子の作品を見せて才能があるかをヴェロッキオに尋ねたそうですが、ヴェロッキオは潜在的な才能を見抜いたのでしょう。
このように若いうちに、確かなスキルがあり、自分の成長を導いてくれる先生に出会えた生徒は幸せ者です。

弟子入りしたダ・ヴィンチは、メキメキと腕を上げて師匠を超える存在となり、ヴェロッキオは、優秀な弟子のあまりの出来栄えを見て筆を折ってしまったという逸話があるほどです。そのような頭角を現わすことができたのも、ダ・ヴィンチが良き師に恵まれたから。

最短で成長したければ、実力と指導力、この両方を兼ね備えた先生から学ぶことです。実力だけあっても、教えるのが下手な先生もいます。反対にどれだけ教えることがうまくても、やはり実力がなければ物事の真の本質は伝わりません。

ちなみに私は華道を習っていますが、先生は90歳を超える大ベテランおばあちゃんです。華道歴70年を超えていて、師範も最高位の「理事」です。ん、理事って何?って思う方もいると思います。

私の流派である草月流は、最初4級からスタートし、まずテキスト通りに生けて型を学びます。そして、3級、2級、1級へと進み、1級をクリアすると4級師範になります。1級あたりからテキストを離れ、これまで学んだことを活かしながら、自分の感性で生けることが許されます。4級師範からまた階段を登り、1級師範の次が顧問、顧問の上の最終が理事なのです(ちなみに、この呼び名は他の流派にはありません)。

もちろん、ランクが高ければいいというものでもありませんが、先生は、私が斬新でモダンな作風を生けたとしても、その良し悪しを理解され、さらに良くなる生け方を指導してくれます。何歳になっても若い感性を持ち続ける姿勢に感動させられるのです。

桜川作:生け花

光り輝く存在になるためには、実力と指導力を兼ね備える良き師から学ぶことが大切なのです。
次回は、5つの宝石が教えるあなたがさらに輝く方法「オパール編」について書きたいと思います。

良き師匠に出会えば人生は変わる!

旧:WEBマガジン・作家たちの電脳書斎 デジタルデン    2021年 5月 公式掲載原稿 
現:挑戦者たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部 (https://digi-den.net/) 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次