サプライズな物を携帯しよう【コミュニケーション3.0 実践編】

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ダ・ヴィンチが発明した驚異の楽器

レオナルド・ダ・ヴィンチのあまり知られていない側面、それは音楽家という顔。一般的には、芸術家や発明家として有名ですが、最初に脚光を浴びたのは音楽家としてのデビューだったとすら言われています。

華やかな宮廷では、上手に演奏できる奏者が求められます。ダ・ヴィンチは音楽についても造詣が深く、将来歌手デビューする弟子もいたほどです。演奏もさることながら、様々な楽器の発明もしていました。たとえば、リコーダーのような笛、自動演奏太鼓、鐘(かね)を利用した楽器など、天才の創造性の一端が知らされます。

リコーダーのような笛:楽器の細い裂け目に沿って手を動かすと、徐々に音が変化する仕組みになっている。
(※出典:アトランティコ手稿)

自動演奏太鼓:車輪と歯車が連動しており、車が動くと自動的に太鼓を打ち鳴らす仕組みになっている。
 (※出典:アトランティコ手稿)

鐘を利用した楽器:鐘の上部には、4つのオルガンの鍵、下部には2つのハンマーがある。ダ・ヴィンチは「同一の鐘が、四つの鐘のように思えるだろう」とノートに書いている。
(※出典:マドリッド手稿)

中でも個人的に面白いなど思う楽器は、ドラゴンのような見た目のリラという楽器です。

ドラゴン型のリラ::ヴァイオリンの前身であったと言われるこの楽器は、馬の頭蓋骨を利用して制作されています。
(※出典:アトランティコ手稿)

ドラゴン型のリラを持って現れた奏者ダ・ヴィンチを見て、聴衆は一体どんな音色を奏でるのだろう!?とワクワクしたはずです。

このような驚きを与えるインパクトのある視認性でコミュニケーションをとることで、相手との距離が縮まります。ダ・ヴィンチ流コミュニケーションの特徴を表現するなら、「自分の持ち物をサプライズ化する」と言えるでしょう。

サプライズを携帯する

それでは、持ち物をサプライズ化するにはどうすればいいのか。私たちの日常で実践に落とし込む事例を紹介したいと思います。

皆さんが普段よく持ち歩くものは何でしょうか? たとえばスマホは今の時代、必携の所持品ですが、そのスマホだってサプライズ化できます。

私はカメラが好きだったので、以前はケースがカメラになるものをつけていました。表はレトロなカメラの見た目ですが、裏面を見るとスマホであることがわかります。ちなみにカメラのボタンを押すと写真が撮れる仕組みになっている優れものです。

人と会った際に、このスマホケースから趣味の写真の話になったりします。スマホ以外もノートパソコンのカバーやケースも一工夫のあるデザインを取り入れてみると、目を引きますのでおすすめです。

それからビジネスマンであれば必携のアイテムが、名刺入れであり名刺です。私は出版をして著者になったタイミングで本型の名刺を作成しました。裏面は本の表紙にして、中面に名前などの情報を記載しています。

名刺は折ってはいけないというのが常識的なマナーですが、あえて折ることに意味を持たせ、半分に折った状態で渡すとインパクトがあります。実際にこの名刺を渡してから「面白い人」という印象を持たれ、人脈が広がったケースもあります。

他に効果的なのが腕時計。スマホで時間を確認する人も多くなり、腕時計はしないという人もいるかと思います。腕時計はファッションアイテムの1つとして捉え、時間確認と同時に自分の感性を相手に伝えるツールとして活用します。

男性であればシルバーの腕時計、もしくは黒や茶色の腕時計をしている人が多いと思います。ビジネス用としては無難な色なのですが、私はダ・ヴィンチが好んだ色ローズ色にしています。

ほとんどこの色の時計をしている人がいないため目につき、相手から話題にしてもらえます。普段毎日持ち歩くものに、ちょっと意外なサプライズ化を実践すると、自然にコミュニケーションも増えていくのです。

サプライズはオンライン上でもできる

コロナ禍が長期化し、オンライン上で人とコミュニケーションをとることが多くなりました。そこで今売れているものがあります。その1つが絵画です。

なぜ絵が売れているかというと、オンラインの画面に映る自分の背景を見せる際に、絵を飾る人が増えているからです。部屋の生活感を隠すために、ZoomやLINEでもバーチャル背景がいくつも完備されるようになりましたが、あえてリアルの空間を見せ、そこに自分のお気に入りの絵を忍ばせておくと、また会話のきっかけになります。

私の場合は、ダ・ヴィンチ研究家ということもあり、背景に『モナ・リザ』を飾っています。次の写真はバーチャルではなく、実際の私の部屋です。

実はこの『モナ・リザ』、単なるレプリカではありません。1974年に『モナ・リザ』が来日した際に、本物そっくりに再現されて販売された数量限定のレプリカです。絵だけではなく、空間自体も壁にレンガ調の壁紙を貼って特別な見た目になるように演出をしています。

オンライン背景に映る場所だけすればいいので、好きな絵画を使ってぜひ場所を決めてやってみるといいでしょう。

今回はダ・ヴィンチの驚嘆コミュニケーションについて、具体的な事例をお伝えしました。面白い結果が起きてくるので、ぜひ自分がワクワクするなと思うことで、できることから試してみてくださいね。ではまた!

サプライズは、新しいつながりを生む!

旧:WEBマガジン・作家たちの電脳書斎 デジタルデン    2022年 1月 公式掲載原稿 
現:作家たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部 (https://digi-den.net/) 

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