假屋崎省吾さんのお城のようなご自宅が、一般に初公開
2021年9月15日から9月26日まで、華道家の假屋崎省吾(かりやざきしょうご)さんの表参道にあるご自宅で、「假屋崎省吾✕花教室生徒の競演」が開かれていました。假屋崎さんと華教室生徒によるコラボレーションの展覧会です。
假屋崎さんが自宅を一般公開したのは今回が初めてとのことで、その豪華絢爛さは、ヴェルサイユ宮殿ならぬカーリー宮殿でした。一歩足を踏み入れると、アール・デコ調の室内で巨大なシャンデリアがお出迎えをしてくれます。
最近、不動産業者から45億円の査定がついたと噂になりましたが、以前にある番組では18億円の建設費だと放送されていました。とても個人宅とは思えない室内に目を見張るばかりでしたが、写真撮影OKでしたので、いくつか生花の作品と共にご紹介します。
空間によって全く異なるおしゃれな演出
生花の作品を見ながら室内を見学していると、まさにパリのヴェルサイユ宮殿のように、部屋によって壁紙が異なることに気づかされました。紫色の階段に、ターコイズブルーの洋風の壁。深紅の花模様の壁に安置された、とびきり豪華な鏡。そうかと思うと、鮮やかなピンクの着物が展示された金色の和モダンルームまで…。次はどんな部屋なんだろう?と、ワクワクしてきます。
このような目を楽しませるおもてなしは、とても素敵なことだと感じました。もちろん、假屋崎さんのようなゴージャス仕様はとても真似できませんが、美的感性をくすぐるような姿勢を持ちたいものです。
2階の見学を終えて1階に戻り、、華やかな屏風(びょうぶ)の通路を抜けると、假屋崎さんのいるサイン会場にてオリジナルグッズの販売が行われていました。こちらの赤い大きな部屋が、また豪勢でした。グッズは、カレンダーやポストカード、自作の花器(花を生ける器具)の作品などもありましたが、私はオリジナルのクリアファイルを購入しました。
ちなみにQRコードからLINE公式アカウントに登録するとオリジナルの紙袋がその場でもらえ、何か購入すればその商品に假屋崎さんがサインをしてくれるという流れになっていました。イベントからその次につなげる導線作りもしっかりされていて感心しました。
假屋崎さんと10年ぶりの再会
今回、私が假屋崎さんのご自宅に訪れたのは、豪邸を見てみたいということ以外に、別の理由がありました。10年前の2011年、京都にあるホテル兼カフェの長楽館(ちょうらくかん)で、たまたま假屋崎さんにお会いしており、10年ぶりに会って報告したいことがあったからです。私が報告したかったことは3点。
1)10年前に假屋崎さんとお会いして華道を始めたこと
2)10年経った今年、目指していた1級師範の免状を頂くことになったこと
3)そしてこの10年間に、ダ・ヴィンチの研究者になって本を出版したこと。
実は華道を始めた約1年後に、ダ・ヴィンチの研究をスタートしてるんですよね。そういうこともあって、サインをして頂いたお礼に、拙著『超訳 ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉』(飛鳥新社)を假屋崎さんにプレゼントしてきました。読みやすそうな本だと、快く受け取って頂けてありがたかったです。
「前髪をつかむのは今しかない!」に込められたダ・ヴィンチの思いとは?
レオナルド・ダ・ヴィンチが、こんな名言をノートに書いています。
「幸運にめぐり合ったら、ためらわず前髪をつかめ、後ろは禿げているからね」
他の名言については下記をご覧ください。
テレビに出ているような有名な方にお会いし、しかもその方のご自宅に行けるチャンスなんてそうそうありません。
假屋崎さんの場合、最近はオンラインレッスンも開始されたので、遠方の方でもネットを通して学べるチャンスが出てきました。
それでも今回のように、期間限定中に初公開された自宅に行って、自分の思いを直接伝えて、本も届けてくる。おまけに一緒に写真撮影をして、インスタグラムのフォローバックもしてもらう。それはきっと、この時を逃すとできなかったことだと思います。
まさに流れ星のように、流れてしまった後で、「星よ、頼むからもう一回流れて来い!」と願っても、いつまでもやって来ないことと同じです。
ぜひ皆さんも、今しかない!と思ったら、思い切ってそのチャンスをつかみに行ってみてください。必ず得るものがあるはずですし、予想以上のものが得られることもありますよ。
それでは、また!
旧:WEBマガジン・作家たちの電脳書斎 デジタルデン 2021年 10月 公式掲載原稿
現:作家たちの電脳書斎デジタルデン 出版事業部 (https://digi-den.net/)