
吉高由里子さんが書いた本『しらふ』とは?
本記事では、『しらふ』吉高由里子発刊記念トークショーで吉高さんから直接聞いてきたことをご紹介いたします。吉高さんは、今回の『しらふ』が初出版ですが、『しらふ』は、漢字1文字から何を思うかについて、ご自身の独り言をまとめた本です。
本では、「喰」「演」「夢」「恋」「月」「匂」「触」「暮」「残」「伝」「逢」「喜」「雨」など、多種多様な漢字1文字から吉高さんならではの切り口で想いがつづられています。
個人的にすごく面白いなと感じた漢字は、「目」です。
新しいメガネをかけた瞬間に、今までぼやけた世界を見ていたことに気づき、見慣れたはずの家の中さえ別世界になったそうですが、そこから見える世界と見えない世界の話が始まります。
吉高さんは実は霊感がある方で、幼少時代は見えないはずのものによく出くわしたそうです。
たとえば、家のテレビからテレビ台に落っこちた小さなおじさん。その小さなおじさんと目がバチっと合った瞬間、猛スピードでテレビの裏に逃げて消えてしまったとか。そして、ある日、その小さなおじさんと路線バスの中で再会するという不思議なエピソードが面白かったです。服装はジャージ姿で、吉高さん以外にも目撃者が結構いるらしいです。
他にも、吉高さんの感性でつづられた興味深い文章が目白押しなので、ぜひ手に取って読んでみてください。
『しらふ』吉高由里子発刊記念トークショー
『しらふ』吉高由里子発刊記念トークショーは、2025年7月27(日) 15:00〜16:00の1時間、京都国立博物館の平和知新館の講堂で行われました。こちらの左の建物です。

トークショーの参加は、限定パッケージを購入した方を対象に抽選が行われました。私は幸い当選したのですが、総勢200名の方が来場しました。中には、昨日の東京のイベントに続けて参加したファンの方や、この日のために、わざわざ中国から来日された方もいました。当選した方には、事前に2つの質問が募集されていました。
① 吉高由里子さんと語りたい『漢字1文字』をご記入ください。
② 吉高由里子さんへの質問があればご記入ください。
当日のトークショーはこの2つの質問に、ランダムに吉高さんが話されるという形式でした。
ステージに登場した吉高さんの第一声は、「こんなに見られることある? 1時間続くんでしょ? 頑張ろう」ということでした。映画の試写会だと複数の登壇者に対して視線がバラけますが、今回はお1人だったので、200人の視線が一斉に吉高さんに向かっていました。
本では語られていない番外編の漢字1文字
トークショー中は、携帯電源オフが必要で撮影録音はNGでした。そのため、私の聞き取れた範囲でのご紹介となり、一言一句、そのまま吉高さんが発言した内容ではありません。なるべく聞き取れた言葉となりますので予めご了承ください。それでは、番外編の漢字1字に対する吉高さんの想いご覧ください。11の漢字について語って頂きました。
【凛】
花のイメージ、芯が通っている人や物のイメージ
【育】
一緒に育っていく関係は奇跡
【忙】
忙しい時ほどやりたいことを見つけられるチャンス。暇な時は何も見つけられない。忙しくて見えないかなと思うけど、意外と本当にやりたいことを見つけられる。リフレッシュは、何時までに寝ると決めてハイボールを飲むこと。
【書】
大河ドラマの役、せめて左にして欲しかった。なぜ右?(左利きのため)
セリフよりも書くことが大変だった。
出版は、書いてしまったものは責任取れない。けれどいい記念になった。
人に伝えようと思って書いたのではなかった。日記を隠れてのぞかれて恥ずかしい気持ちです。
【軸】
今は家にいる自分が軸。
20代は友達が軸。友達と遊ぶために仕事を頑張っていた。
楽しむことを目的に、今日の目標を頑張る。
大変な時こそ楽しみを見つける。軸は楽しいという字。
【命】
何のために生まれてきたのか、考える間もなくこの星にいる。
使命はこれ、と見つけるのも大変。使命と出合うことも奇跡。
生きてて支えになる作品、励ましになる作品、寄り添える作品を残していくことが私の使命。
【海】
兄と兄の友達と一緒に海に行った。
クラゲを投げてクラゲ合戦をした。その時に刺されてビリビリ。海のトラウマ。
変な人と思われるのですが、生まれ変わったら海水になりたいと言っている。海はまだ5%くらいしか解明されていない。
【彩】
人生を彩ること、宇宙や星が好き。でも宇宙は色あるかな。
花も好き。花はなぜあんな個体差があるのか。ウソみたいな青色もある。
【藤(花)】
京都で藤の花は見なかった。
京都で印象に残ったのは、もみじと枝垂れ桜
【友】
50.60.70歳とつながっていくと思う友人もいれば、縁が切れていく友達も多い。離れてしまっても、また縁があればつながっていく。
【源】
ショールームのように見せてあげたいくらい、普段の私は堕落しています。寝るのが好き。
一昨日は18時間寝てた。夜の10時半に起きた。寝るのは源。寝ること、食べることは生き甲斐。
吉高由里子さんへの質問の回答
Q 今日誕生日で37歳になりました。吉高さんは今後挑戦したいことは何かありますか?
よく今後の抱負を聞かれるのですが、うるさいなと思っています。逆に何か挑戦したいことありますか?
ー 筋トレ
私もおばあちゃんになっても遊び尽くせる身体づくりをしていきます。
Q 演じたことが日常に影響を与えることはあるか?
切り替えは早い方。でも、台本を読んで具合が悪くなった作品もあります。
Q ニュージーランドで美味しかった食べ物は? 次に行きたいところは?
食べ物よりお酒の方が思い出深い。クラフトビールやワイナリーもあった。
次に行きたいところは、北欧にまだ行ったことがないので、スイスに行ってみたい。
Q 吉高さんのように上手なコミュニケーションをするにはどうすればよいか?
私は人見知りなんですが、そうは見られない。
その人の面白いところを探すようにしています。どこまでいったら怒られるかな?と、せめぎ合いをしてつついています。
Q やってみたい髪型は?
ショートにしたことがないのでショート。ベリーショートとか。天パなので大変なことになるかも。
Q 吉高さんにとって「自由」とは何ですか?
孤独と抱き合わせのもの。
不自由とは、接する人や物、環境があるから。
自由はポツンというイメージ。
孤独がついてくる。
Q 今1番幸せと思うことは何ですか?
大石静さんが、「人生は苦しいことばかり。だから幸せなことがきたら、両手でガッツポーズして喜べる」と言っていた。
苦しいことは、幸せにつなぐたすきのようなもの。
辛い時は自分に対するご褒美をあげます。
CMの撮影日はゲームに課金したりする。小さな幸せでいいんです。楽しいのを見つけるのを得意としましょう。
Q 1番良かった夏の思い出は何ですか?
1番は難しいので1番じゃなくてもいいですか?
夏はあまり働かないんです。
夏は屋上のシーンや海のシーンがある、やめてほしい。目が開かなくてCG使われたことがあります。夏働けない子と事務所は思っていて、夏の間にホームステイしにいろんな国に行きました。
去年の大河ドラマの川べりの夏のロケは、日本で1番重ね着をしていたんじゃないかと思います。べちゃべちゃで。着物でトイレに行くのも大変でした。
モナリザ味のある吉高由里子さん
発刊に際し、『しらふ』のインスタグラムが開設されていました。そこにアップされた吉高さんの写真に対し、「色気たっぷり」「爆美女すぎ」「モナリザ味があります」などのコメントがついて話題となっていました。
トークショーでも終始、来場者を楽しませようと和やかな表情でした。吉高さんの微笑みは多くの人に癒しを届けています。仕事が忙しくて、2年間お休みされたこともあったようですが、これからも自分のペースで素晴らしい演技を続け、吉高さんが目標とする長く残り続ける作品を生み出していって欲しいです。
本記事を読まれて吉高さんに興味を持たれた方、以前から気になっていた方、ぜひ吉高由里子さんのデビュー作『しらふ』を読んでみてください。
ちなみに限定パッケージの方は、本以外にもオリジナルTシャツの特典がありますよ。
<限定セット版内容>
※B5変形判 BOXケース入り仕様
※吉高由里子『しらふ』【通常版】
※吉高由里子プロデュース限定オリジナルTシャツ
カラー:白 サイズ:フリーサイズ(着丈65cm 身幅56.6cm 肩幅48cm 袖丈23.5cm) 素材:綿100%(リブ:綿94%・ポリウレタン6%)