絵本『だびんちくんと空飛ぶカメレオン』

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レオナルド・ダ・ヴィンチが影響を受けた本

ダ・ヴィンチ研究者の桜川Daヴィんちです。

この度、Amazonから絵本を出版しました📔

タイトルは、『だびんちくんと空飛ぶカメレオン』

年始に放送されたラジオ川越「ダ・ヴィンチ思考ラジオ」で、今年は絵本を作ってみようとお伝えしていたのですが、

本当に絵本を描いてみました。

登場人物は、レオナルド・ダ・ヴィンチといろんな動物たちです。

なぜ、動物が出てくるのかというと、ダ・ヴィンチが影響を受けた本が関係しています。

ダ・ヴィンチは蔵書録をノートに書き残しているのですが、

その中の一冊に、『イソップ童話』があります。

きっと読んだことがある人や、タイトルだけでも一度は聞いたことがある人が多いでしょう。

『イソップ童話』は、いろいろな動物を通して人生の教訓を伝えているのですが、

ダ・ヴィンチも実際に動物譚をノートに書き残しているんです。

動物譚については、パリ手稿というノートに書き残されていますが、私はその中でも、

2匹のカメレオンに注目しています。

2匹のカメレオンとは!?

さて、2匹のカメレオンとは、何でしょうか? ダ・ヴィンチはこのように言っています。

「これは常に身の周りにある物の色に変色する。だからしばしば象によって葉と一緒に呑み込まれてしまう」出典:パリ手稿H 

「これは空気を食べて生きており、大気中はすべての鳥の餌食(えじき)にされる。そこで彼はもっと安全になるために、雲の上まで飛んで行き、自分を追いかけてくる鳥が耐えられないほどの薄い空気に到達する。このような高みでは、天与の適正を授けられている者しか生きていけないから、カメレオンはそこに飛んで行くのだ」出典:パリ手稿H

カメレオンといえば変色、変色といえばカメレオンというほど、カメレオンには色が変わるイメージがあります。

しかし、周囲の色に合わせて外敵から身を守っていたところ、それが葉っぱだと誤認した象にペロリと食べられてしまうと、ダ・ヴィンチは言っています。

では、もう一つの下段の文章はどうでしょうか。こちらはなんと空飛ぶカメレオン

普段、私たちが見たことも聞いたこともないカメレオンです。

世の中に存在する2通りの人

世の中には、2種類の人がいます。

それは、他人軸で生きる人、そして、自分軸で生きる人の2種です。

最初のカメレオンは、周囲に合わせ続けて一生を終えてしまいますが、後者のカメレオンは自分の意志で天空まで突き抜けて自由を獲得しています。

ダ・ヴィンチ自身がこの空飛ぶカメレオンであったのではないかと思わずにおれません。

そして、ダ・ヴィンチは、他人に振り回されて終わる一生となって後悔するなよ、と警告しているのではないでしょうか。

この2匹のカメレオンの文章を元にストーリーを作成し、絵本にしたのが、『だびんちくんと空飛ぶカメレオン』です。

ダ・ヴィンチ化する世界

昨今、目覚ましいAIの進化で、どんどん作業は簡単になり、

AIが苦手分野と想定されていたクリエイティブな分野である映像や音楽さえも、AIが代替する時代になりました。

そんな時代において求められるのは、AIには決してできないオリジナリティ、突出したクリエイティビティ、

そして、その人らしさが伝わる人間性です。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、万能の天才としてあらゆる才能を発揮し、時代を超えても人の胸を打つ、

普遍的なアートを創出。ユーモアセンスと洗練された立ち振る舞いでパトロンを魅了していました。

今後、ますますダ・ヴィンチのような人(私はダヴィンチストと呼んでいます)が求められていくことは間違いありません。

ぜひ、ご興味を持たれた方はこの度制作した絵本、

『だびんちくんと空飛ぶカメレオン』を読んで、あなたの中に眠る無限の才能を花開かせていってくださいね。

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