言わずと知れた世界的名作 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた『最後の晩餐』
天才画家レオナルド・ダ・ヴィンチは、キリストが自分の弟子の中に裏切った者がいることを告白した瞬間をありありと描写しました。
『最後の晩餐』は、12使徒の1人であるユダがキリストを裏切ったシーンが描かれているため、よく見るとキリストの口が空いています。思いもよらぬ衝撃的な告白を受けて、弟子たちが動揺している様子が見受けられます。この作品の素晴らしい所の1つは、身振り手振り豊かなそれぞれの人物の躍動感でしょう。
アート作品で、『最後の晩餐』=ダ・ヴィンチと思い浮かびますが、実は100枚以上の作品がこれまで生み出されてきました。歴史上、もっとも最初に描かれた『最後の晩餐』は、6世紀初期に描かれたモザイク壁画です。

左にイエス・キリストがいて、その隣に12使徒が1列に並んでいます。
皿の上にはウナギ!?
晩餐の大皿には、大きな魚が置かれていますね。
実は、ダ・ヴィンチ作の『最後の晩餐』も魚料理であるうなぎが描かれています。

モザイク壁画の方は、遠近感がありません。真横から見たのか、斜め上から見たのか、ちぐはぐな印象です。
一方、ダ・ヴィンチの方は、ルネサンスに生み出された線遠近法を用いて、立体感ある空間になっています。
また、人物の配置もモザイク壁画が単調なのに対して、ダ・ヴィンチの方は複雑な描写で、1人1人に個性があります。
面白いのは、モザイク壁画の人物の視線です。12使徒はキリストを見つめている人もいる中、
多くは1番右端にいる人物に視線が注がれています。一斉に裏切り者を見ているわけですね。
ダ・ヴィンチは、バラエティに富んだ動作をしている弟子を描き、
裏切り者のユダは、右手でキリストを売ったお金を握りしめ、反対の左手はキリストの手に呼応する
形で皿の方に向かっています。

このような細かい描写をして、些細な動作にも気を使って描かれているのですが、
実は、この『最後の晩餐」には、ダ・ヴィンチの思わぬメッセージが込められています。
それは『ダ・ヴィンチ・コード』で言われるキリストとマグダラのマリアが結婚していたとか、
ダ・ヴィンチは秘密結社の総長だったというあまり信ぴょう性がないものとは異なります。
誰も知らないそのメッセージについて、
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