市川海老蔵曰く、「俺もダ・ヴィンチになりたい」その理由とは?

市川海老蔵曰く、「俺もダ・ヴィンチになりたい」その理由とは?

講談社から出版された、『市川海老蔵 眼に見えない大切なもの』という本があります。

この本の中で、海老蔵さんが思う大天才が4人挙げられています。

そのうちの1人がレオナルド・ダ・ヴィンチなんですね。

 

ちなみに他の3人は、石川五右衛門、空海、木村秋則さん

木村秋則さんという方は、私も本書で初めて知ったのですが、

無農薬・無肥料でりんごの栽培を初めて成功し、”奇跡のりんご”を世に送り出した方です。

 

いずれも、興味深い内容だったのですが、

ここでは、海老蔵さんが注目するレオナルド・ダ・ヴィンチついてご紹介します。

 

目次

いったいダ・ヴィンチとは何者だったか

海老蔵さんは、脳科学者の茂木健一郎さんと、

森美術館で開催された展覧会に行き、

そこで、ダ・ヴィンチの人体解剖図3枚(脳室、肝臓の血管、頭蓋骨の習作)を目にします。

 

そして、突然こう言いました。

「これ、ください!」

 

もちろん、貴重なものでしたので(保険の評価額で5億円だったとか)、

お持ち帰りというわけにはいきませんでしたが、

欲しい理由は何だったのでしょうか?

 

それは、

 

探究心を忘れそうになる自分への戒め だといいます。

 

他にも、アインシュタイン、ピカソ、織田信長、弘法大師と、

探究心を刺激してくれる肖像画を見るようにしていたそうです。

 

海老蔵さんは、後にダ・ヴィンチの人体解剖図の複製画を入手し、

寝室、自分の部屋、お手洗いの3つの部屋に飾って毎日眺めることを実践されています。

 

海老蔵さんは、ダ・ヴィンチの何に惹かれたのか?

その理由をこのように語っています。

 

「まず、この人にはとうてい敵わないと思ったんですよ。

歴史上の人物を含め、すごいと言われる人はたくさんいるけれど、

彼ほど「敵わない」と思わせる人はなかなかいない。

絵を描き、人体の秘密を探り、飛行機の原型のようなものまでつくってと、

興味の赴くままにあらゆることを貪欲にやったわけでしょう。・・・

ダ・ヴィンチだって、僕らと同じだけの時間しかなかったはずなのに、

どうしてそれだけたくさんのことをやれたんだろうか・・・

僕はどういう条件がそろったとき、天才は天才でいられるのかに興味があるんです。

だから、ダ・ヴィンチがどういう生活をしていたのかが知りたい」。

 

この海老蔵さんの質問、

私も全く同じ疑問を持ちまして、

ダ・ヴィンチ研究をはじめました。

そして、その研究の末、ようやく明らかにすることができました。

 

拙著超訳ダ・ヴィンチ・ノートの中で、

ダ・ヴィンチの7つの力、”ダ・ヴィンチ力”についてわかりやすく

体系化して書いていますので、ぜひ読んで頂きたいところです。

 

眼に見えない大切なもの

最後に、本のタイトルにもなっている、”眼に見えない大切なもの”

について、海老蔵さんの考えがまとめられていたので、

ご紹介したいと思います。

 

眼に見えない大切なもの、、、

それは1つではありません。

 

たとえば、

 

親子の絆、挨拶、学ぶこと、情熱、愛情、言葉の力。探究心、修練・・・

 

この中で、言葉の力 について語られる文章があって、

個人的にはとても印象に残りました。

 

言葉、これは眼に見えないものだけど、とても力がある。

それを最近、すごく感じています。・・・

草とか木々とかに、毎日「おはよう」と話しかけている。

「いいお天気だ。今日はいい日になるよ」とね。そうしたら、

ベランダのローズマリーが腐らなくなりました。

うん、本当にあれ以来、腐ってないな。

それと同じで、否定的な言葉が持つ力も大きいわけですよ。

「ここが駄目だ」と言われたら、ダメージを受けるでしょう。

「ここがいいのに」も駄目。「のに」がよくない。

そういう言葉は、ほぼ無意識に出てしまうものだから、なおさらやっかいなんですよね。

自分の口から出た言葉が、けっこう力を持って人に届いている。

それをもう少し意識した方がいいんじゃないでしょうか。・・・

この前、思ったんです。どんなに「チャーシューラーメンが食べたい」と思っていても、

ラーメン屋に入って「もやし炒め」と言ってしまったら、

もやし炒めが出てくるわけですよ。

当たり前? そうです。

たいていのことは、そうやって口に出した言葉で決まってしまうんです。

だから、好きな人には「好き」と言わなくてはいけないんだと思う。

つらくても「楽しいね」と言っていなくてはいけないんじゃないでしょうか。

つらいときこそ、「楽しい」と口に出して言った方がいいんですよ、きっと。

 

言葉の持つ力を”言霊”といいます。

口から出る言葉が、眼に見えないエネルギーとなって相手に働きかけます。

 

メモ魔だったダ・ヴィンチは、膨大な言葉を書き残しました。

万能の天才は、自ら書く言葉が作り上げたと言っても過言ではありません。

ダ・ヴィンチ・ノートには、人生訓となるような格言が光っています。

 

立派に費やされた一日が、幸せな眠りをもたらすように、

立派に用いられた一生は、幸せな死をもたらす。

(トリヴルツィオ手稿)

 

つとめて、いい言葉を放ち、周囲も自分も変えていけるように努力していきたいですね。

市川海老蔵さんが注目するダ・ヴィンチ、

引き続き、その魅力をお伝えしていきます!

 

 

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